ハウス食品グループが提供する、冷凍幼児食の宅配サービス「Kidslation(キッズレーション)」。利用を検討している方は、キッズレーションの口コミ・評価はどうなんだろうと気になりますよね。今回は3歳の娘に食べさせた時のリアルな反応や、管理栄養士であり2児のママでもある私の正直レビューをお伝えします。
3歳の娘は偏食で、好きなものしか口にしません。もちろん大人と同じ献立はほとんど食べず、毎食個別で好きなメニューを作っていました。しかし、2人の育児で忙しい中、娘のためだけに別メニューを作るのは本当に大変。ついつい簡単で娘の好きなものばかりになってしまい、栄養の偏りが気になってました。
そんな中見つけたのが、キッズレーションの冷凍幼児食宅配サービス。栄養たっぷりの幼児食を、電子レンジで簡単に調理できる点に惹かれて注文することに。この記事では偏食の娘でもキッズレーションの幼児食を食べたのか?また、私も実際に食べてみたので、管理栄養士目線で忖度なしのレビューを伝えていきます。
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キッズレーションをレビューするのはこんな子です!
まずは母を悩ませる3歳の娘について簡単にご紹介します。
- 偏食気味。野菜・果物・肉類・白飯をあまり食べない
- 主食はフライドポテト・焼きうどん・チーズトースト
- 野菜を細かく切ったり、娘が好きそうな可愛らしい器を買うも効果なし
- 市で受けた3歳半健診で低身長を指摘され、栄養面で要観察と言われた
そんな娘でもキッズレーションの幼児食を食べてくれるのか不安でしたが、一度試してみること。
Kidslation(キッズレーション)のおかずを3歳の娘に食べさせてみた!
ここからは実際に娘に食べさせた時の様子について紹介します。
トマトを効かせたハッシュドビーフは「一口だけ」食べて拒否
キッズレーションは電子レンジか湯煎で解凍できます。ハッシュドビーフは600Wで2分40秒でした。メニューによって加熱時間は異なりますが、大体3分ほどで加熱できます。
冷凍食品でありがちなのが、表示されている加熱時間の通りに加熱しても、まだ冷たくて加熱しなおす手間が生じること。使用機器にもよるかもしれませんが、私は一度も加熱し直すことはありませんでした。表示時間通り加熱すれば、適温で子どもに提供できます。
ハッシュドビーフをご飯にかけて盛り付けてみました。見た目はとても美味しそうで、食欲を掻き立てるようないい匂いです。これなら娘も食べてくれるかも?と淡い期待を膨らませながら娘に出してみました。
見るなり「美味しくなさそう」と言い放ち、拒否する娘。なんとか頼み込んで一口食べてくれたものの、すぐにスプーンを置き、静かに遠ざけました。私も食べてみたところ美味しかったのですが、パプリカの風味を強めに感じました。野菜嫌いの娘の好みには合わなかったのかもしれません。
しかし、決して薄味ではなく味がしっかりしていて、とても冷凍食品とは思えませんでした。野菜嫌いが強い子でなければ、喜ばれる味付けだと感じました。
野菜嫌いの娘が野菜を完食!骨取りさわらのクリーム煮がすごかった
細かく切られた野菜と、一口大のさわらがゴロゴロ入っていました。クリーム系のソースは、いくら細かくても野菜が入っているのが目に見えてしまいますよね。ただ、娘は魚のメニューが比較的好きなので、こちらを選んで出してみました。
見た目ではやはり乗り気ではない娘。こちらも頼み込んで何とか一口食べてもらえました。すると「美味しい。なんかグラタンみたい。」と言いながら、食べ進めました。
さわらをバクバク食べる娘を見て、正直驚きました。なぜなら、野菜は普段一切食べないのに、細かい野菜は気にする様子もなく食べていたからです。その後、他の野菜は食べなかったものの、さわらは完食していました。
私も食べてみましたが、さわらの味はしっかり残しつつ、野菜の味はうまく隠れていました。味は濃いわけではないのですが、具材の旨味が生かされているような味付けで美味しかったです。さわらの食感はホロホロで、子どもでも噛み切りやすそうだと感じました。
また、子どもに魚を提供するときにネックなのが「骨取り」ですよね。こちらのさわらは骨がしっかり取り除かれているため、骨の心配なく子どもに与えられます。普段食べる頻度が少なくなりがちな魚を、簡単に食べさせられるのは嬉しいポイントだと感じました。
美味しいのに食べてくれない娘にショック!トマトの煮込みハンバーグ
パウチから出してそのまま盛り付けたものがこちら。小さなサイズのハンバーグが2つ入っていて、子どもでも食べやすそうです。電子レンジだけでハンバーグが作れるのはありがたいと思いました。ただ、娘は肉があまり好きではなく、普段ハンバーグは食べてくれません。はたして、これは食べてもらえるのか?
ハンバーグの言葉を聞いただけで拒否気味でしたが、私が口に運ぶとなんとか一口食べてくれました。しかし、すぐに顔を伏せて「もういらない」のアピール。娘の口には合わなかったようです。
私も食べてみたところ、ハンバーグは柔らかくて食べやすかったです。こちらも冷凍食品とは思えないクオリティで、肉のうまみをしっかり感じました。ただ、野菜はハンバーグの中に入っているというよりは、ソースに含まれているタイプです。見た目で野菜を拒否してしまう子だと、食べてくれない可能性が高いと思います。
保育園で大人気の「鯖カレー」でも野菜嫌いの娘には通じなかった
こちらは鯖を使っためずらしいカレーです。カレーは気分次第で食べてくれることもあるので、今回一番期待していたメニューです。「保育園で大人気」のフレーズは魅力的ですね。
今までとは違い、見た目での印象は悪くない様子でした。しかし、いざ食べてみると口に合わなかったのか、あまり進みません。数口食べてすぐに手を合わせて、ごちそうさまをしてしまいました。
私も食べてみたところ、鯖の風味を感じつつも食べやすいカレーだと思いました。こちらは夫にも食べてもらいましたが「パプリカが結構強いね。でも美味しいよ」とのこと。野菜の風味を感じるメニューだと、娘はあまり食べられないのかもしれません。
見た目がNG?二口で終わってしまった「ふんわり卵の親子煮」
ご飯にかければ親子丼としても楽しめる親子煮です。電子レンジで加熱するだけで本当にふわふわの卵が出てきたので驚きました。彩りよく野菜も入っていてボリュームもあり、満足度が高そうな一品です。娘はご飯があまり好きではないので、今回はそのまま盛り付けました。
娘は見た目から「これ好きじゃない」と言っていました。一口でいいから食べてみてと促すと、餡の部分を少しだけ食べてくれました。2口ほど食べたところでスプーンを置いてしまい、それ以上食べず。やはり偏食の娘にはこういった幼児食は向かないのかもしれません。
私も試食しましたが、大人からすると味付けは薄めに感じました。子どもにはこれくらいの濃さが安心だと思います。メニュー名の通り卵が本当にふんわりとしていて、甘めだったので食べやすかったです。卵好きな子だと喜ぶかも。
また、野菜は柔らかく煮こまれていて、野菜の味も強く感じることはありません。ただ、鶏肉は固めだったので、2〜3歳くらいの子に食べさせるなら、あらかじめカットした方がいいのではないでしょうか。
見た目は好評でもため息が出てしまったマイルドクリーミーなソイシチュー
こちらは豆乳を使用したマイルドなソイシチューです。見た目は色鮮やかで、匂いはあまりしませんでした。野菜は細かく切られていますが、鶏肉は大きめのカットで入っていました。イメージしていたよりもさらっとしたシチューです。
ホワイトソースが好きな娘は「おいしそう!いただきまーす!」と乗り気で、手を合わせてくれました。最初は抵抗なく数口食べていましたが、途中で口を押さえて急にストップ。そこから片肘をついてため息をつき、一口も食べなくなってしまいました。
私が「どうしたの?」と聞くと「どんどん変な味になってきた」とのこと。私も試食してみましたが、他のメニューに比べると薄味で柔らかな口当たりでした。確かに後味に少し豆乳独特のクセを感じます。これが娘の言う「変な味」の正体かもしれません。
夫にも食べてもらいましたが、やはり「後から豆乳くさい」との感想でした。具材の鶏肉も柔らかいのですが、パサパサしていて口の中に残る感じがありました。このメニューはリピはなさそうです。ただ、豆腐が好きな子には食べやすいと感じました。
Kidslation(キッズレーション)を食べた管理栄養士ママの正直レビュー
ここからは管理栄養士ママの目線でキッズレーションの幼児食をレビューしていきます。
キッズレーションの高評価ポイント4つ
- 塩分控えめなのにしっかりした味付け
- 野菜たっぷりで罪悪感なし
- たんぱく質が豊富なのに食べやすい
- 1食あたり150グラム入りでわりと大容量
塩分の摂りすぎは体に負担となるだけではなく、大人になっても濃い味付けを好むようになるので、長期的にみると生活習慣病のリスクを上げてしまいます。そのため、幼児期から減塩を心がけることが大切です。
この点、キッズレーションの幼児食は1食当たり1g程度で、減塩の観点からも安心です。減塩でも、味付けは薄味に感じずしっかりした味付けで、満足感も得られやすいでしょう。
また、キッズレーションの幼児食は細かく刻まれた野菜がたっぷり入っています。レトルトやインスタント食品は野菜があまり入っていないものが多いですよね。キッズレーションは野菜不足の心配もないため、罪悪感もなく安心して子どもに与えられます。
加えて、たんぱく質も1食当たり6〜13gとメニューによってばらつきはあるものの、かなり多く含まれています。成長期の子どもにとってたんぱく質は欠かせない栄養素なので、ここも高評価ポイントです。肉や魚も柔らかく食べやすいので、効率的に補えるのではないでしょうか。
それとキッズレーションはどれも1食あたり150グラム入りで、たっぷり入ってます。幼児一人当たりのおかずの量としては十分すぎるので、半分だけ使用して、残り半分はまた今度与えるなどすると、より経済的ですよ。
キッズレーションの低評価ポイント3つ
- メニューによっては野菜の風味が強い
- 全体的にドロドロした見た目
- 対象年齢が広い
大人が食べると気にならない程度ですが、繊細な子どもの味覚では野菜の風味が強く感じることもあるようです。当たり前ですが、好みに合わなければ食べてもらえないので、そこは実際に食べさせてみないとわかりません。
また、食べやすく野菜を細かく切っているからこそ、全体的に見た目がドロドロした印象です。固形の見た目を好む子や、サクサクとした食感が好きな子には合わないかもしれません。
加えて、対象年齢が1歳半〜6歳とかなり広めです。そのため1歳半には満足できる量でも、6歳だと物足りなく感じる場合がありそうです。3歳で少食の娘にはちょうどいい量に感じました。
Kidslation(キッズレーション)のメリット・デメリット
ここからはキッズレーションを利用して感じたメリットとデメリットをお伝えします。
Kidslation(キッズレーション)のメリット
- 電子レンジで調理が簡単
- 自宅に届くので買い出しの手間が減る
- 薄くてコンパクトなパウチ包装で冷凍庫の容量を圧迫しない
- 栄養たっぷりで安心感がある
- 冷凍食品とは思えないクオリティの高さ
キッズレーションの魅力は電子レンジで加熱するだけで、栄養たっぷりのご飯が作れることです。小さな子供がいると買い出しも一苦労で、調理も思うように進みません。料理中でもママと遊びたい子どもをなだめながら、「ちょっと待ってね」を連呼するのも申し訳ないと感じていました。
こちらは買い出しや調理、献立に頭を抱える必要もありません。時間ができた分、ご飯の時間ギリギリまで子ども達と遊ぶ時間が取れたのはありがたかったです。
また、一つ一つが薄くてコンパクトなので、冷凍庫の容量を圧迫せずに保存出来るのも嬉しいポイントです。子どもがいるとどうしてもストック品が増えて、冷凍庫にスペースがない家庭は多いと思います。キッズレーションの薄さなら冷凍庫の隙間に収納できるでしょう。
さらにレビューでも記載した通り、冷凍食品とは思えないクオリティのメニューばかりです。まるでお家で手作りしたかのような安心感と、温かさを感じる味付けだと感じました。冷凍食品は美味しくないとイメージを抱えている方は、ぜひ一度味わってみてほしいです。
Kidslation(キッズレーション)のデメリット
- 価格が高めなのでハードルを感じる
- メニューのバリエーションが少ない
- 食べてもらえないこともある
キッズレーションは1食あたり663円です。加えてクール便のため、配送料が880円かかります。正直安くはないので、毎日手軽に利用できる感じではないですね。ただ買い出しや調理の手間を考えるとコスパはいいので、余裕のない時のストックとして買っておくのはいいかもしれません。
ちなみに、キッズレーションのメニューは全部で12種類です。バリエーションは多くは無いため、高頻度で利用するとメニューが被り、子どもが飽きてくる可能性はあります。また、子どもの口に合わなければ、せっかく買っておいても食べてもらえません。口コミなどを参考にしながら、子どもの口に合いそうなメニューを見つけられるといいですね。
Kidslation(キッズレーション)の料金・条件など
キッズレーションの料金プランなどを以下にまとめたので参考にしてみてください。
<初回限定のお試し6食セット>
価格:3,980円+送料880円で合計4,860円(税込み)
(こちらは定期便ですが回数縛りはなく、いつでも解約可能です)
このように、他の冷凍宅配幼児食よりもけっこう価格が高いです。一食当たり600円くらいしますし、この価格なら立派なお弁当が1つ買えますので、どうしても高いと言わざるを得ません。
キッズレーションのクーポンは終了してます!
キッズレーションは過去に300円OFFクーポンを発行していましたが、現在はクーポンの発行は行っていません。
注文から到着までのフロー
ここではキッズレーションを注文してから手元に届くまでのフローを紹介します。また、キッズレーションの解約方法についてもお伝えしますので、参考にしてみてください。
注文方法について
注文から商品到着までの流れは以下の通りです。
- 公式ホームページにアクセスし、カートに追加するをクリック
- お届け希望日時を入力し、注文画面へ進むをクリック
- お支払情報を入力し、今すぐ支払うをクリック
- 注文完了
- 3日ほどで手元に届く
キッズレーションはスマホやパソコンから手軽に注文できます。また注文してから届くまで3日程度と迅速な対応で、すぐに試したい方にもおすすめです。荷物は小さめの段ボール一つでかさばらず、受け取りや収納も簡単でした。念のため冷凍庫のスペースを少し開けておくと、すぐに収納できるので安心です。
Kidslation(キッズレーション)の解約方法は?
キッズレーションは定期縛りがなく、いつでも解約・一時停止が可能です。ただし定期購入のみなので、買い切りだと勘違いしないように注意しましょう。初回だけ試したい方も2回目以降受け取りたくない場合は、こちらの手続きが必要です。
まずはマイページにログインしましょう。購入のときに会員登録しなかった場合は、会員登録が必要です。
定期便停止の専用ページから簡単なアンケートに答え、必要事項を入力したら「送信する」をクリックします。
受付完了のメールが届いたら解約完了です。メールはすぐに届くわけではなく、2日程度の時間がかかりました。注文も解約も簡単なので、まずは試してみて合わなければちゃちゃっと解約するのもありです。
Kidslation(キッズレーション)のよくある質問
以下、キッズレーションに関するQ&Aになります。
キッズレーションは何歳から食べれる?
対象年齢は1歳半から6歳までです。
キッズレーションの食べ方は?
パウチのまま電子レンジにかけるか、湯煎してから食べる形になります。
キッズレーションの賞味期限は?
製造日より1年間となっていて、30日以上賞味期限が残っている商品が届きます。
キッズレーションの支払方法は?
クレジットカード払いのみ対応しています。
キッズレーションの送料は?
全国一律880円(税込)です。
キッズレーションの配送方法は?
クロネコヤマトのクール宅配便で届きます。
注文してからどれくらいで届く?
遅くとも3日以内には届きます。
お届け日時は指定できる?
指定できます。
Kidslation(キッズレーション)レビューの総合評価・まとめ
最後に、キッズレーションをレビューした上での総合評価をまとめていきます。おすすめできないケースと、おすすめできるケースに分けて紹介します。試してみたいと考えている方は、ぜひご自身に当てはめて検討してみてくださいね。
おすすめできないケース
- なるべく安く済ませたい
- 好き嫌いが極端な子である
- 定期購入に抵抗がある
- メニューにバリエーションが欲しい
キッズレーションは1食当たりの値段が安くはありません。そのため、なるべく食費は安く抑えたいと考えている方には合わないです。あと、野菜を一切食べない・魚全般ほとんど食べないなど、好き嫌いが極端なこの場合、食べてもらえないこともあります。我が家の娘のようにほとんど食べずに残されると、「せっかく買ったのにもったいない」と、どうしても感じてしまいます。
なので、もしお子さんが野菜嫌いの場合は買わないでくださいね。最悪、子どもではなく、ママとパパのおかずになってしまうので。
また、キッズレーションは都度購入はなく、定期購入のみです。お届け周期を2週・3週・4週・6週から選ぶことができ、スキップも手軽にできますが、やはり定期購入に抵抗を感じる方もいますよね。うまく管理できずに在庫で溢れてしまう懸念がある方には、合わないかもしれません。
それと、キッズレーションは12種類とメニューのバリエーションが少なめです。高頻度で利用される予定の方は、もう少しバリエーションが欲しいと感じるでしょう。
おすすめできるケース
- 冷凍食品でも美味しいものを食べさせたい
- 栄養たっぷりの幼児食を探している
- 調理の手間を省きたいときがある
- 注文の手間がない定期購入がいい
- 何かあったときのためにストックがほしいと考えてる
実際にキッズレーションを食べてみて、冷凍食品とは思えないほど味のクオリティが高いと感じました。冷凍食品と聞くと美味しくないイメージもありますが、まったくそんなことありません。野菜やたんぱく質もしっかり入っており、栄養価も心配ないです。
また、ミールキットとは異なり、こちらは一切の調理が必要ないタイプです。電子レンジだけで完結するため、洗い物も手間も最低限で済みます。それにキッズレーションは定期購入なので、毎回注文する手間がありません。買い出しの手間も無くなるので、とにかく食事の用意を楽にしたい方におすすめです。
今、緊急で冷凍幼児食を必要としていなくても、体調不良などでご飯作れないときなどにも役立ちますし、気になる方は一度試してみてくださいね。
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