中谷 宗幹さん

まじめに、正直に、一生懸命に、
「まっすぐ一筋」
野菜作りを楽しむ若き農家 中谷 宗幹さん

直売農家は製造業であり販売業でもある
農業を総合的にとらえる視点

「中谷さんの作られる野菜はどれもみなとてもきれいで、きっと性格があらわれているのだろうな」とは、商品を取り寄せたスタッフから聞こえてきた言葉です。モリモリとして元気そうなブロッコリーや、ギュッとしまったキャベツなど、きれいに袋詰めされた中谷さんの野菜たち。見せ方にも気を使っている農家さん。

「キャベツは外側の葉を落としてから拭いて、ラップしています。乾燥や汚れを防ぐのが目的ですが、キュウリなどもきっちりと袋に入っていた方が見栄えが良いので、消費者の方にもきれいな野菜だなと感じていただけるように詰めています。お客さまはどんな商品に惹かれるのか、どのように売り出したらいいのか、少しでも勉強になればと思い、今回フレッシュファーストにも参加させていただきました。栽培面では消毒などできるだけ少なく、水と肥料の具合に気を使って、野菜の生きる力を伸ばしてあげる栽培を心がけています」

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土や作物と誠実に向き合う
そして心から楽しむ

──中谷さんの作るキュウリをご紹介ください。また、お勤めを辞めて農業を始められた、その楽しさはどのようなところにあるのですか?

「この地域は元々キュウリの産地で、うちでもいろいろと作型(本来の時期とは異なる時期に栽培する場合に行う条件や技術の組み合わせのこと)を変えながら、10月から8月まで採っています。うちのキュウリは色が鮮やかで表面はなめらかなタイプ。果肉はたっぷりと水分を含んでみずみずしく、サラダなどに向いているキュウリです。栽培する上で一番の問題は害虫対策ですね。近年ウイルス性の病気が蔓延しているのですが、ハウスに虫を入れない、増やさないことを特に気をつけながら、消毒回数をできるだけ抑えています。夏の暑い時期はハウス内の温度をどう下げるかが問題で、換気はしたいけれど虫は入れたくない。朝、昼、夕方と、日に3回は見回りをしています。すごく暑かったり、台風がきたり、さまざまな要因で困難に直面しますが、知恵をしぼって対策して、それが上手くいったときにはやりがいを感じますね」

「結婚する頃はお勤め人だったので、農業に転向したいと聞いた当初は反対しました。休みはないし、天候には左右されるし、収入の安定は難しいし。でも本人を見ていたら楽しそうで。まるで幼稚園の子どもみたいにドロドロになって帰ってくるんですよ」(奥様)

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サイズよりおいしさ優先
そんな気持ちをシールに込めて

「農業をする上で、自分の中にこだわりはたくさんありますが、それを消費者の方に言葉で伝えるのは難しいです。キュウリも味的にちょうど良い時期に収穫すると一般的な規格サイズからは外れてしまうので、農協を通すこともなく、直売所だけで販売しています。一生懸命に作った野菜を規格外れと思われてしまわないよう、買ってよかったと、またリピートしていただくにはどうしたらいいかと考えて、シールを作りました。このシールを貼ったキュウリ、おいしかったなと覚えていただいて、目印にしていただければと」

シールに書かれた「まじめに育てた野菜」「まっすぐ一筋」。この言葉にすべてが集約されています。

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profile

中谷 宗幹

栽培品目:キュウリ
出荷可能期間:10月〜8月
※その他、ブロッコリー、キャベツも取り扱いがございます。

農業系の学校からJAに就職するも、脱サラして農業に転職。実家は米農家だが、自身は田んぼではなく畑で勝負。露地とハウスで、主にキュウリ、キャベツ、ブロッコリー、トマトなどを栽培している。キュウリは10月〜8月までとほぼ1年中出荷しており、中谷農園を代表する作物。名刺やシールのシンボルカラーにもなっている。