田村 雄二さん

この道一筋のベテラン農家
水に恵みと知恵と経験を活かし、
みずみずしいきゅうりを作っています。 田村 雄二さん

フレッシュファーストだから味わえる
鮮度抜群のうるうるキュウリ

「うちとこのキュウリはちょっと大きめ。このくらいまで育ったのがおいしいと思っているのでね。小さくて歯ごたえがサクサクしたキュウリがおいしいという人もあるけど、うちではできるだけ水分をたくさん持たせるように作ってるんよ。手に持ったらわかる、ぼっとりとしてね、重さもあるよ。1本の木から50本、100本て取れるけど、その中でもなりはじめの親木の近くのなんかは惚れ惚れするちゅうんかな。ええ実やな。キュウリにだいじなのは水分、風味、香り。なんせポーンと折ったときの匂いちゅうんかな、あれがもう違うちゅうてね、いつも買うてくれる人らが言うてくれるらよ。ほんまにうちの心境としたら、冷蔵庫に長く置かないで、できたら新鮮な間に食べてほしいな」

可愛い孫の話しでもしているような表情でキュウリを語る田村さん。ミネラルを含む水分をたっぷりと蓄えさせることで、鮮度保持にも役立っているそうです。でも、味が最ものっている状態で収穫していますので、お買い上げ後はできるだけ早くお召し上がりいただきたいというのが、田村さんの一番の願い。

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手間を惜しまず
たっぷりの愛情で作っています。

ー手間をキュウリの栽培は特にどんな点がたいへんですか? また、田村さんならではの作り方などあれば教えてください。

「昔は冬になれば上の池が一面凍ってたのに、ここ20年くらい凍ることないからな。温暖化で環境変わってきてるんちゃう? この夏も暑さが厳しくて葉っぱが火傷したり、日に焼けたり、高温障害が出ています。もう40年も農業していても、新たな問題に直面する。今の気候にようついていかんもん。いつの日もキュウリ絶やさへんのは至難の技よ。あとは病害虫の予防には神経を使いますね。うちは苗木も接木して自分のところで作っているんやけど、ウイルス性の病気はちょうど実がつきはじめた頃に発症するので、せっかくそこまで育てても、他に感染しないよう抜いてしまいます。堆肥もうちで手作りよ。毎年9月になると知り合いからもらってきた鶏糞ともみ殻を発酵させて、100tは作って畑に入れています。固いもみ殻が分解して完全に発酵するまで、何回も切り返して空気をいれてやると湯気がボウボウ出て、65℃くらいまで温度が上がるよ」

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夫唱婦随でやってきた道
キュウリのことを思えば休んでいられない

みずみずしい断面を見ると、果肉の色までうっすらと緑がかっています。試食に塩もみを出してくださった奥さまも、長い間やっていると愛情が湧いて、キュウリが子どもみたいに思えてくると話してくださいました。

「うちは水に恵まれているんよね。家の前の畑はダムの水で、もう2ヶ所の畑は、上の方にある池の冷たい湧き水を使っているんよ。キュウリ栽培に水は欠かせないけど、日照りが続いても枯れることがないものね。一年中作っているから休みもなくてたいへんやけど、でもキュウリのこと思ったら休んでられへん。キュウリが働いているからね。直売所ではお客さんが、お宅のキュウリばかり買うてんのよ、おいしいね、とか言うてくれるし。お父さんはほんまに情熱的にキュウリ作っています。葉っぱの小さな変化とか敏感に感じとって、とにかく観察力がすごい。私はついていくだけです」(奥さま)

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profile

田村 雄二

栽培品目:きゅうり
出荷可能期間:通年

キュウリ専門に転向して30年、ベテラン農家の田村さんご夫妻。光合成を助ける炭酸ガスや、温水でハウスを暖房するシステムを備えたハイテクな越冬用ハウスを含め、21棟の施設で周年栽培を行っている。特筆すべきはその土作り。ベテランならではの経験と知恵を生かした栄養豊富な土が、「田村のきゅうり」を作っている。